看護師

看護師の働き口は病院だけではない!『種類と特徴』を比較しました

看護師の働き口を知りたい人
看護師の働き口を知りたい人
病院の部署によって色んな仕事内容があると思うし、病院以外にも働き口ってある?

種類と特徴、メリット・デメリットが知りたい。

こんにちは。看護師歴13年の『ひよっこナース』です。

私はこれまで病棟→オペ室→外来と、総合病院の中で働いてきました。

私は総合病院の中だけの経験ですが、看護師には色んな種類の働き口があります。
看護師の働き口は「病院」「病院以外」に分けられます。

看護師の働き口を知りたい人
看護師の働き口を知りたい人
病院以外?普通看護師というと「病院で働いている」というイメージだけど…

ひよっこナース
ひよっこナース
病院以外にも色々あるんです!病院の中でも部署によって色んな働き口があります!
この記事の読者
  • これから看護師になろうとしている
  • 今の仕事場より良い働き口を知りたい

私自身は学生のときから、特に何も疑問に思うこともなく病院に就職しました。
病院だけが看護師の働き口ではないということをお伝えして、少しでも参考になればと思います。

選択肢は多い方がいいですからね!

看護師の働き口の比較一覧

ここでは病院と病院以外の働き口と、給与、大変さ、やりがいを一覧にしています。

・あくまで一般論であり、目安です。
・「給与」と「大変さ」は、夜勤の有無が大きく影響しています。
・詳細は次の章で解説しています。

病院内

外来
  • 給与   
  • 大変さ  
  • やりがい 
救急外来・休日外来
  • 給与   
  • 大変さ  
  • やりがい 
病棟
  • 給与   
  • 大変さ  
  • やりがい 
オペ室(手術室)
  • 給与   
  • 大変さ  
  • やりがい 

病院以外

クリニック
  • 給与   
  • 大変さ  
  • やりがい 
企業看護師
  • 給与   
  • 大変さ  
  • やりがい 
治験コーディネーター
  • 給与   
  • 大変さ  
  • やりがい 
献血センター
  • 給与   
  • 大変さ  
  • やりがい 

ひよっこナース
ひよっこナース
他にも働き口はたくさんあるので、追記していきますね

看護師の働き口の種類とメリット・デメリット

病院内

外来

外来
  • 給与   
  • 大変さ  
  • やりがい 

平日日勤のパートである場合が多く、給与はそれほど高くないです。

業務時間中は非常に忙しく休憩もままならないですが、日勤ということもあり大変さは他と比べて中~大としました。

毎日が忙しく繰り返しが多い仕事です。
一方で患者様との関わる機会は多く、やりがいは中程度としました。

外来看護師の主な仕事内容は以下です。

外来の仕事内容
  • 問診・情報収集・バイタルサインチェック
  • 採血
  • 点滴
  • 診察・処置の介助・段取り

「外来患者様の流れはどうか?」
「予約通りに進んでいるか?」
「患者様を待たせずに先に出来ることはないか?」

こんなことを考えて外来看護師は動く必要があります。

例えば、いくつも検査のある患者様は、多くの検査場所へ行く必要があります。
検査がスムーズに進まないこともあるので、順調に進んでいるかチェックが必要です。

採血も項目によって当日出るものと出ないものがあります。
結果が後日の場合は先に診察をするための段取りをしたりします。

ドクターの予定を把握することも大切ですね。
「午後から処置や病棟での説明、手術…」など、先生の予定はチェックしていました。

外来が終わらないと、先生のその後の予定が遅れたりするので、時間内に終わるという事も必要になります。

ひよっこナース
ひよっこナース
「まるで先生の秘書だな」と思っていました(笑)

最近は看護師の人員削減や、病棟に看護師を配置する傾向があります。
診察室に看護師がいないことも。

メリット
・検査、患者様の流れがわかる
・病名に対する必要検査等がわかる
・外傷などの処置や治療手技が分かるようになる

デメリット
・患者様とゆっくりと関わることが少ない
・看護より治療が優先になってしまう

救急外来・休日外来

救急外来・休日外来
  • 給与   
  • 大変さ  
  • やりがい 

夜勤、休日手当がもらえる勤務体系である場合が多く、給与水準は高めです。

救急なので、タイミングが悪いと全く休む時間が無く働き続ける上に、時間外になってしまう場合もあります。

救急は患者様との関わりは多くない一方で、「人を助ける」ことに直結しています。
やりがいは看護師の好みによって大きく変化し、中~高程度としました。

救急外来・休日外来の仕事内容は以下です。

救急外来・休日外来の仕事内容
  • 救急車で来る患者様とその家族の対応
  • ドクターの治療の介助
  • 上記に加えて一般的な外来の仕事

いつ救急車が鳴るかわからない状況ですね。

私自身も夜勤、休日などに救急に対応していました。

救急車が重なると重症、軽傷など救急の情報で判断し対応していきます。
外来、救急の場合はドクターの治療の介助などの仕事が主になります。

どちらかと言うと看護というよりも治療が優先になりますね。

けれどその中でも「自分ができる看護はないか?」と思いながらしていました。

患者様に分かりやすく声掛けする。
家族の方も不安が大きいと思うので、待ち合い室の様子を見ながら声掛けしたりしました。

ささいな事かもしれませんが自分の中では大切にしていました。

もちろん医師、レントゲン技師、検査技師、医療事務の方達との連携も必要です。

患者様がスムーズに治療が行えるようにすることも大切ですね!

メリット
・急変時の対応のスキルが身に付く
・人によっては高いやりがいを感じることができる

デメリット
・時間通りに終わらないことが多い
・予定通りに仕事が進まない
・体力的な負荷が大きい

病棟

病棟
  • 給与   
  • 大変さ  
  • やりがい 

夜勤回数が多い場合があり、給与水準は高めです。

夜勤は体力的にかなり消耗します。
忙しさはありますが、計画が立てやすく段取りが組みやすいので、大変さは4としました。

医師と関わる機会や入院患者との継続的で深いコミュニケーションができるので、やりがいはある方です。

病棟の仕事内容は以下の通りです。あげたらキリがないです…。

病棟の仕事内容
  • 受け持ち患者の情報収集
  • 申し送り
  • ラウンド
  • バイタルサインチェック、採血、点滴の管理、入浴、保清、環境整備、検査、手術、リハビリなどの準備、送迎、カルテ入力などなど…

皆さんの想像する看護師は病棟看護師が多いのではないでしょうか。

ほとんどの看護師の方はまず病棟に行きますね。看護実習に病院実習もありますよね!
ほとんどの看護師が病棟に一度は関わります。

患者様1人1人に合う看護計画を立てる。
そこから問題点を探し必要な看護を考えて行きます。

病棟はそれぞれの部署があり、○○科と分けられています。
専門分野がそれぞれ違うので各科に合わせて勉強も必要になります。

もちろん患者様の病名、症状、安静度などもそれぞれで、入院患者様が増えればそれにともない仕事も増えます!

ゆとりを持って今日は少し話がしたいなぁーと思ってると「急変が!」なんてこともありました…。

病棟勤務の一番いい所は、患者様、そのご家族の方と一番関われる所だと思っています!
入院された患者様の気持ちを聞けるのは病棟看護師です。

学生時代の実習が一番発揮でき、看護してるという実感を得られるのも病棟の醍醐味だと思います。

メリット
・患者様と密なコミュニケーションを取れる
・自分が持っている『看護』を一番実践できる

デメリット
・他の看護師に比べて差別化できるスキルが身に付きにくい

私自身は外科病棟に行くことを希望していました。
逆にいえばそれ以外の働く場所を知らなかったのです!

学生の時に勉強するのはほとんどが看護とは?QOLとは?

国家資格を受験するのに必要な単位は、ほとんどが病棟で看護をする為の物だと、働いてから思いました。

私自身は病棟を数カ月経験後、手術室に配置されたのですが、手術器具がほとんど…いえ全くといっていいほど知らないという事態に…。

ひよっこナース
ひよっこナース
えっ。私の思っていた看護は?
手術手技を覚えることでいっぱいでした。

オペ室(手術室)

オペ室(手術室)
  • 給与   
  • 大変さ  
  • やりがい 

夜勤がある場合が多く、病院によっては特殊手当が出る場合もあり、給与水準は高い場合が多いです。

体力的にも精神的にもきつく、また多くの知識と迅速丁寧な対応が求められます。

救急と同じく大変さの裏に「人を助ける」というやりがいが見い出せる場でもあります。

オペ室担当の仕事内容は大きく分けて器械出し、外回りがあります。
オペ室看護師の仕事内容は以下の通りです。

オペ室の仕事内容
  • 術式を理解し、必要な器械を準備しセッティング(器械出し)
  • 術式に合わせて必要な器械を術中に医師に渡す(器械出し)
  • 患者様の情報収集(外回り)
  • 手術室の準備(外回り)
  • 患者様の受け入れ(外回り)
  • 各コメディカルとの連携(外回り)

器械出しの場合は、医師と同様清潔操作が必要になります。
各科になって必要な器械、清潔度、手技など把握しておかなければスムーズに医師に器械出しが出来ません。

医師によっては「何がいるかわかるでしょ?」と器具械名を言ってくれなかったりもしてました。
なので事前に勉強が必要です!

外回り看護師は患者様との関わりがあります。

患者様は精神的に不安になっている場合があるので、声掛けや安心させることも大切な役割の一つです。
と同時に時間に遅れることなく進められるよう準備していきます。

オペ室看護師は機械出しも外回りもどちとも理解しているということが必要になります。

手術の内容をみながら次に必要な機械、点滴、出血量、麻酔科医師、検査技師など様々なコメディカルと連携することが必要になります。

メリット
・人によっては高いやりがいを感じることができる。

デメリット
・身体的、精神的な負担が大きい。

病院以外

クリニック

クリニック
  • 給与   
  • 大変さ  
  • やりがい 

多くのクリニックでは夜勤が無いので、給与水準は中程度です。

身体的な負担は他に比べて大きくなく、一方で患者との深いコミュニケーションを必要としない場合が多く、大変さ、やりがいも中程度としています。

クリニックの看護師の仕事内容は以下の通りです。

クリニックの仕事内容
  • 問診などの情報収集
  • 診察介助
  • 採血業務など
  • 掃除をしたり看護師以外の業務も求められる場合も

内科、外科、泌尿器科、眼科、皮膚科など様々なクリニックがありますね。
その科に関わることが出来るので専門性が高まります。

夜勤のあるところが少なく、勤務日、時間が固定されてるので予定が組みやすく、ワークライフバランスが取りやすいです。

メリット
・働く日、時間が固定されている
・夜勤がないところもある
・専門性を身に付けることができる

デメリット
・看護師としてのスキルに物足りなさを感じる
・給料は夜勤ないため少し少なめ
・少人数のため他のスタッフや院長と合わないとつらい

企業/保育園看護師・保険センター・健診施設

企業/保育園看護師・保険センター・健診施設
  • 給与   
  • 大変さ  
  • やりがい 

夜勤はない場合が多く、給与水準はさほど高くないです。

基本的には健康な方たちを相手にしているので、患者様は多くないですし、大変さややりがいは中程度としました。

仕事は以下の通りです。

仕事内容
  • 健康管理
  • 健康相談
  • メンタルカウンセリング
  • 健康診断の補助

企業看護師であれば大きな会社などで働けます。
医師、保健師と共に対象者の健康維持に努めます。

健診センターなどは市役所管轄なので安定職です。

病気の知識を得るというより予防医学の知識が必要です。

メリット
・ワークライフバランスが取りやすい
・安定職である場合が多い

デメリット
・看護師としてのスキルに物足りなさを感じる
・給料は夜勤ないため少し控えめ

治験コーディネーター

治験コーディネーター
  • 給与   
  • 大変さ  
  • やりがい 

学生の時にはなかなか聞かない職場ですね。

治験内容によって対応が異なるので給与、大変さ、やりがいの評価が難しいので、いずれも中程度としました。

治験コーディネーターの仕事内容
  • 治療計画の把握
  • スケジュール調整
  • 被験者様の対応
  • 治療サポート

製薬会社、医療機関の関係者、被験者様とのコミュニケーションが大切です。

不安に思う被験者様もいますので、被験者様の最も身近な存在として看護師はケアをする必要があります。

製薬会社や医療機関の関係者と関わる機会が多いので、新薬や疾病に関する知識を得ることができます。

メリット
・新薬や疾病に関する専門知識が得られる

デメリット
・病識の知識が得にくい
・看護のスキルが身に付きにくい

献血センター

献血センター
  • 給与   
  • 大変さ  
  • やりがい 

夜勤が無い場合が多く給与水準は高くないです。

基本的には健康な方から血を頂く仕事のため、急な対応は不要な場合が多く、夜勤や残業もないことがほとんどです。

単純作業、同じことの繰り返しである場合が多く、やりがいはやや低めと言えます。

献血センターの仕事内容
  • 問診・情報収集・バイタルサインチェック
  • 採血
  • 採血データの管理

日本赤十字社のもと運営されているところです。

主に採血業務になります。
健康な人から血液を提供してもらう為急変などはあまりなく仕事が出来ます。

メリット
・健康な人と関わるので急変などに見舞われない
・夜勤が無いのでワークライフバランスを取りやすい
・正月、お盆休みがある

デメリット
・看護師としてのスキルに物足りなさを感じる
・やりがいはあまり高くない
・早朝勤務がある

病院勤務経験がないと病院以外で働けないの?

そんなことはないです。

例えば保健師さんは病院ではなく市役所や保健センター等に勤めています。
看護師は必ずしも病院である必要はないです。
血液センター、保育園看護師もあります。

ですが、求人情報を見ると「看護師経験○年」という条件が書いてある場合が結構あります。

個人的には、病院を一度経験しておくことをオススメします。
病院経験をしておくと、その後看護師として大きく成長できると思います。

自身は学生時代から就職活動をする時に漠然と病院に勤めようと思って就職しました。
実際に働いてみて、病院での経験は良かったと思っています。

病院以外の物があると言うことを知らなかったのも事実です。
他にも選択肢があるということを知っていたら違ったのかもしれません。

いずれにしても選択肢は多い方がいいですね!

まとめ

今回は病院内での働き口と、病院以外の働き口を紹介しました。

夜勤があり忙しければ、当然大変ですし、手当が多くお金は入ってきます。
働いた分だけお金もらえると思うと、どれがいいとは言えません。

「自分はどういう性格だろう?」
「自分には何が合っている?」
「自分は何が好き?」

そう問いかけて、自分に合った働き口を探してみてください!

ひよっこナース
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この記事があなたの参考になれば嬉しいです。