看護師

看護師を10年経験して感じた『良かったこと』と『悪かったこと』

看護師の卵
看護師の卵
看護師経験のある人の声を聞いて看護師になるか決めたい。

良いところと悪いところを知って心づもりしたい。

看護師として13年働いた経験から感じた『看護師になって良かったこと、悪かったこと』を解説します。

この記事は以下の方に向けて書いています。

・看護師を目指すか迷っている人
・もうすぐ看護師になる予定の人

看護師になる前って看護師の仕事内容が結構ハードに見えて不安になったりしませんか?

私は学生のとき不安を感じていました。
当時はインターネットやSNSはそれほど使えていなかったので、看護師の生の声を見る機会があまりなく、不安なまま看護師になってしまいました!

これから看護師になろうか迷っている人や、今から看護師になる予定の方に、少しでも参考になったらうれしいです。

ひよっこナース
ひよっこナース
私の経験だけではなく、同僚から聞いたことも踏まえて解説するよ!

看護師になって良かったことと悪かったこと

良かったことと悪かったことの一覧は以下の通りです。

・給料が良い
・どこでも働ける
・社会的信用が高い
・平日に休みがある
・一人で生きていける
・仕事の知識が実生活で役に立つ
・やりがいを感じる
・テキパキ動けるようになる
・知識の幅が広がる
・医療ドラマが面白く見られる

・夜勤が辛い
・仕事が大変
・腰痛がぁぁああ
・上下関係が厳しい
・休みが家族や友人と合わない
・夫や家族の理解が無いと続けられない
・病気をもらう可能性が高い
・ダメンズに掛かりやすくなる
・一人で生きていけるので離婚率が高い
・皆に羨ましがられるけど
・それぞれ具体的に解説します。

看護師なって良かったこと10選

給料が良い

夜勤手当がでかいです。加えて、昇給も高いです。
普通のOLより初任給からかなり差が出ます。

始めは夜勤が無いと思うので給料はさほどではないと思いますが、
夜勤ができるようになると、給料の上がりっぷりにビックリします。

厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は479万9300円とのこと。
(ぶっちゃけ3年目ぐらいからはもっと貰っていました!)

OLなどをやっている友人に年収を言うと妬まれるので言わないようにしましょう(笑)

ただし、平日日勤のみだと多くは望めないです。
それでも一般的には時給1200~1500円ぐらいだと思います。
普通のアルバイトよりはかなり高いですね!

もしこれから病院を探すときは、以下をポイントに探した方がいいですね!
各種手当出ないところもあるので…。

・夜勤手当が出る
・残業代が出る
・お盆や正月に勤務したら特別手当が出る
・制服が支給される
・食堂や売店がある
・その他福利厚生

どこでも働ける

看護師の最大の利点は、国家資格を持っていればどこでも働けるということです。

例えば家族の都合で別の地域に引っ越すとしても、病院はどこでもあります。

・景気に左右されにくい
・病院は日本全国津々浦々どこでもある
・企業や保育園、健診センターなどに勤務する働き口もある

ひよっこナース
ひよっこナース
極端に言えば、「ちょっと沖縄行きたいから沖縄で1年看護師として働いてくるー!」とかいうこともできちゃいます!

社会的信用が高い

看護師は誰でも知っている職業なので、自己紹介で「おお~!」って言われます。

社会的信用が非常に高い職業です。

女性看護師の場合、合コンウケも良いです!
男性看護師の合コンウケはよくわかりません(笑)

あと、年収がよく安定しているので、クレジットカードやローン審査が通りやすいです。

ひよっこナース
ひよっこナース
結婚してローンを組む際、会社員の夫より審査が通りやすい場合もあります!

平日に休みがある

平日に休みがあることも利点ですね。

平日に休みがあると、色々メリットがあります。

・銀行や市役所が開いている
・旅行やテーマパークに空いているときに行ける。
・美容室や映画館なども空いている

ひよっこナース
ひよっこナース
子持ちの友達がいる場合、平日の日中は子どもが保育園や幼稚園に行っているので、遊びやすいですよ!

一人で生きていける

特に女性看護師の視点になってしまいますが、
看護師はそれなりに収入があり社会的信用が高いので、男性に頼らずに生きていけます。

男性に頼りたい場合は、できない自分を作り上げないといけないです(笑)

年収が高いことがバレると、あまり男性が寄ってこないので、年収は絶対言わない方がいいです!

そして、一人で生きていけるとこんなに良いことが!!

・親に頼らずに生活ができる
・夫に頼らずに生活ができる
・サバサバした性格になり、気持ちが楽ちん

一人で生きていけるということが悪い方に作用することも…。
後半の「悪かったこと」で解説します。

仕事の知識が実生活で役に立つ

仕事の知識が実生活で役立つことが多いです。

・外来や救急で働いていると、もし友達とか家族が怪我をしても怪我の具合を冷静に見てある程度判断し、行動できるようになる。

・病棟で働くと、病名を聞けば、あとどれぐらいの寿命だとか、病気の程度や大変さ、今後の治療見通しが分かるようになる。

・手術室、内視鏡室、透析室だと、どんな内容の手術とか、胃カメラはどういうカメラを使うだとか、透析に関する内容に詳しくなるので、人から相談されたときに、処置の概要を説明することができる。

元看護師ということがママ友に知られると、よく相談されます。

こんな症状あったんだけどどう思う?

とか。

尊敬され、すごいと言われることがあり、誇らしくなります!

ひよっこナース
ひよっこナース
ちなみに私は娘が転んで頭から大量の流血をしたとき、止血の知識が役立ちました!

やりがいを感じる

看護師という仕事はやりがいを感じやすい職業です。

・患者さんの回復を一緒に喜べる
・色んな人生が見られる
・時に感謝される(たまーーーーにですけど)

仕事は大変ですが、お金以上にやりがいがあるので続けられます。

テキパキ動けるようになる

看護師はとにかく忙しいことが多いです。

予定していないことがいっぱい出てきます。
だから即断即決が要求されます。
ただし間違えてはいけない責任感もあるので、十分慎重にする必要もあります。

頭の中はいつもフル回転!
でもそれが生活にも生きてくる気がしています。

ひよっこナース
ひよっこナース
看護師をしていると何をするにもテキパキ動けるようになります。

知識の幅が広がる

病気や薬の名前が覚えられるので、病気になって薬をもらっても、名前を聞けばだいたいどんな作用をする薬かが分かったりします。

日進月歩の医療についていけるので、単純に「医療」について興味が沸きます!

医療ドラマが面白く見られる

これは番外編です!

テレビを見て、病院用語など「わかるー!」と思うことがたくさんありますね。

「こんな先生いたらすごくいい!」と思いますが、実際はかっこいい先生はいません(笑)

自分もこんな風になりたいとも思うので、今後どの部署に行きたいかなどの参考にもなりますね。

ひよっこナース
ひよっこナース
特に好きなドラマは「コード・ブルー」と「医龍」ですね!
見たことない方は1度見てみるのもおすすめです!

看護師になって悪かったこと10選

夜勤が辛い

20代の時は夜勤をして帰ってからも、寝ずに遊びに行っていた事もあります!

夜勤、明け、休みのシフトが多いでしょうから、休みが長いんですよね。
なので明けを利用して旅行にも行けちゃいますよ!

3交替だと日勤、準夜、夜勤と日勤をして8時間後に夜勤とかあるので身体が辛いなどもあります。

病院にや部署によって2交代、3交代とあるので自分にあったところを見つけられるといいですね。

ひよっこナース
ひよっこナース
夜勤をしたくないーと言う人はクリニックや健診、企業、デイサービス、訪問看護、保育園などもありますよ!

結婚して子供がいる方の中には、夜勤をしてバリバリ働いている方もいます。
けれど旦那さんや家族の方の協力がないと難しいと思いますね。
子供のお迎えや食事、入浴など自分がいなくてもしてくれる方でないと難しいです。

結婚して子供を持つと考える場合は、パートナーの方にも協力してもながらするといいと思いますよ!

30代になると何故か夜勤が辛くなります(笑)
私自身も体験したので書いておこうと思います。

20代の頃は夜勤明けも遊びに行ったりしていました。

人にもよりますが私の場合は28歳位から明けの日は寝たいと思うようになりました。
夜勤の忙しさも関係あると思いますが、夜勤が終わる頃にはフラフラでした。

ひよっこナース
ひよっこナース
明けの日はボロボロの肌を潤うべくエステに行って爆睡して美容していた事もあります(笑)

次第に明けの日はフラフラでお風呂に入る余裕もなく、ソファーで寝落ちすることが多くなってました。

30代になり、同期や先輩がパートになり、「夜勤をしない人たち」の話を聞くことが多くなります。
夜勤をしない人たちのほとんどは「夜は家で寝たい…」と言っていましたね。

私自身もパートになり夜勤をしなくなり身体が楽になったのを覚えています。

しかし日勤が増えるので病院にいるのが長ーく感じました。
5日勤とかがあるようになるわけです!

夜勤をすると夜勤、明け、休みで3日経過することになります。
なので週の半分位仕事するということになりますね。

それが夜勤をしないとほぼ毎日病院にいるわけです。
パートになり始めた時は長いーと思っていました!

ひよっこナース
ひよっこナース
家族を持ち、旦那さんの仕事の関係で夜勤が難しくなる、というのはよくある事なので参考になれば嬉しいです!

仕事が大変

これはどの仕事にも当てはまると思うのですが、看護師はなかなかに忙しいです。

今日の受け持ち患者様を把握して検査、手術、点滴など、自分の中で組み合わせていきます。

「何時にはこの処置を終えてすぐ行けるようにしておく。」

と考えても、

「ナースコールが鳴る」
「急患の方にかかりきりになる」

など想定外の事がたくさん起きます!

あっという間にお昼になり休憩も取れないということもあります。

救急外来等では落ち着いてると思っていて帰ろうとした時に救急車が鳴るなんてこともあるわけです。

重症の方が来られるととても帰れる状況では無くなるので残業になったりします。

忙しい中にも、点滴や薬、処置など落ち着いてしなければならない事もあるので、責任はありますね。

けれど大変な中にも、患者様と会話したり、退院される姿を見ると良かったなぁと感じたり、嬉しいこともたくさんありました。

ひよっこナース
ひよっこナース
私自身は何もする事がないよりもせわしなく過ごす方があっていたので、とてもやりがいを感じていました。

腰痛がーーー!

これは看護師の方はほとんどの人が経験するかもです。

自分よりも重い人の移動をしなければならないですよね。

学校でやり方を教わると思うのですが、回数が多く「腰がー(>_<)」となるわけです。

痛くなっても自分がやらないと終わらないので無理をして悪循環になることも。。。

周りに頼れる方がいれば助けを求める事も大切ですね。

休みの日に筋トレ等運動して鍛えればよかったと今も思っています。

男性看護師さんは移動の際など力仕事では結構頼りにされています。
看護師は体力勝負!と思うこともたくさんあるので男性看護師の方の活躍期待しています!

上下関係が厳しい

男性の看護師さんも増えてきているとはいえ、まだまだ女社会です。

休憩に入る時も先輩方に声をかけるなど気配りは必要ですね。

ひよっこナース
ひよっこナース
その一声が大切ですよ!

自分の業務が終わっても何かありますか?など気配りは必要です!
看護はチームワークが大切なので人間関係を円滑にしたいですね。

自分もたくさん助けてもらったので、怖いと思わずに行きましょう。
話をすると親身になって教えてくれる先輩もいますし、力になってくれますよ!

休みが家族や友人と合わない

会社勤めをしている方は土日休みが多く、なかなか休みが合わないことがあります。

病院も土日に休む事もありますが、特に若い時は土日に仕事に入ることが多いです。

土日休み組みとはちょっと疎遠になりがち。
逆に美容師や同じ看護師の友達は、平日休みが多いのでよく遊んでいました。

夫や家族の理解が無いと続けられない

家族の理解がないと仕事が続けられないです。

同じ病院勤務の方なら理解もあると思います。

手術室、循環器、救急、内視鏡などオンコールで呼び出しがあったりします。

待機の日など休みでも拘束があったりします。

そういう事を理解してくれる方でないと両立は難しいと思います。

病気をもらう可能性が高い

本記事執筆時点で流行中の新型コロナウイルスもそうですが、
病院にはあらゆる菌がたくさんいます!

外来は何人もの方が来ますし、病棟もお見舞いなど外部から来る方がたくさんいるのです。

外来、救急看護師は最初にその患者様に接するので、何に掛かっているかなど分からないわけです。

検査結果が出て結核だったりインフルエンザだったりします。

ひよっこナース
ひよっこナース
自分自身の体調管理が重要になりますね!

ダメンズに掛かりやすくなる(女性看護師限定)

収入もそれなりにあるので1人でも生きていけます。
1人で生きていけることが元凶となって、ダメンズを引き寄せてしまうこともあります。

男性はパートナーよりも収入が少し上で、尊敬してるーなど持ち上げて欲しい人もたくさんいると思います。

「この時代になんだ!」

と思うかもしれないですが、か弱い女性の方が守ってあげたくなるんですよ!

収入もあってバリバリ働いてると、ツンと強めにとらわれる事もあり、

「俺じゃなくても1人で大丈夫だろう」と思われたりして。

色々な考えの方もたくさんいるので、自分に合う素敵な方と出会いたいですね!

一人で生きていけるので離婚率が高い

これはよく聞きますし、体感でも看護師の離婚率高いなーと思います。

やはり看護師は収入が多く、一人で食べていけてしまうのです!

なので離婚率はOLよりも高いのは仕方がないですね…。

皆に羨ましがられるけど…

看護師をしていると、

「給料いいんでしょ?」

と羨ましいがられることが結構あります。

でもこの言い方、ちょっと違和感が…。

看護師になる為に国家試験を受けるので、相当勉強頑張りました。
実習もテストも乗り越えて看護師になるわけですよ!

就職してからも覚える事はたくさんあります。
休みの日に勉強したりします。

「私も頑張ってるんだよぉー」
「夜勤もしてるんだよぉー」
「だからそれの対価だよー」

と思ってました。

けれど他人は過程はみません。そんなものです。
世間一般のイメージは「白衣の天使いいなぁ」となるわけです。

ひよっこナース
ひよっこナース
そこらさらっと流せるようになれるといいと思います!

看護師を辞めて、看護師の魅力を再確認した

私自身は産休を取ったので、そこではじめて長い休みに入ることになりました。

それまで長期の休みは3日とかだったので、産休育休で約1年休みが取れて「やったー」とか思いました。

産休に入る前、最初の1週間は家の掃除をしたり友達とランチをしたり、今までゆっくり出来なかったこと少しやってみたいと思っていました。

しかし産休に入って最初に思ったのは

「働いてない私って価値あるのかな」

でした。

ええっ!て自分でも思いました。

けれど新人から頑張ってやってきたのです。
それが無くなると無力感というか焦りが出ました。

産休ですから産後は仕事復帰の予定でした。
なのにそんなに落ち込むとは!と自分でもびっくりです。

仕事に夢中で、自分とあまり向き合って来なかったなぁと思いました。

子供が1歳になり復職したとき、バタバタした毎日の中でも働いてるという実感が持てたのはとても嬉しかったのを覚えています。

正直、辞めたいと思ったこともたくさんあります!
涙が出たこともあります!
落ち込んで向いてないなと思ったことも!

けれど、たくさんの方に支えてもらい、患者様にも勇気づけられ続けていられたなと思います。

今は仕事を退職し主婦をしています。

求人サイトを見るとたくさん働き口があります。

また働きたいと思っています。

まとめ

看護師はたくさんの部署があり、看護とは何かたくさんの答えが出てくると思っています。

各専門分野を極めることもできるし、また違う所にも行けます。

自分に合う看護とは?
自分はどういう看護師になりたいか?

たくさんの考えと可能性があると思います!

偉そうに書いてますが私自身もまだまだです。

この記事を参考にしていただけたら嬉しいです!