看護師

手術室看護師(オペ室看護師)の種類と特徴【器械出しと外回り】

こんにちは!ひよっこナースです🐤

新しい部署異動や新人看護師さんなど異動の多い時期になりますね。

ドラマでもよく出てくる『手術室勤務』に興味はありますか??

私は約10年間手術室看護師として働き、酸いも甘いも経験しました。

「手術室移動になってしまったー😅😅😅どうしよう!」

なーんて思っている人達の参考になったら嬉しいです。

この記事はこんな方向けに書いています
  • これから看護師になる
  • これからオペ室看護師になる
  • オペ室看護師に興味がある

オペ室看護師には「器械出し看護師」と「外回り看護師」の2種類がある

一件の手術があると『器械出し看護師』『外回り看護師』がペアになり入ります。
オペ室看護師になって、初めにどちらになるかは各手術室で違います。

それぞれの役割を解説していきますね。

器械出し看護師

器械出し看護師は、医師と同様、清潔操作をし器械を出していきます。
医師たちが手術に集中できるようサポートする役割です。

器械出し看護師の主な仕事内容
  • 器械の勉強
  • 清潔操作の勉強
  • 患者様の病名、既往歴、手術方法を知る
  • 術式を事前に把握しておく
  • 手術の進行を理解する
  • 適切なタイミングで執刀医に器械を渡す

外回り看護師

外回り看護師は、器械出し以外の全ての業務を行う役割です。

外回り看護師の主な仕事内容
  • 患者様の術前訪問、当日の関わりなどの看護ケア
  • 病棟看護師からの申し送り、手術室からの申し送り
  • 手術室のセッティング
  • 手術器械の把握
  • 手術、術式内容の把握、進行の理解
  • 各コメディカルとの連携

病棟との連携、患者様のケア

外回り看護師は患者様と関わる事になります。
事前に術前訪問をしたりして患者様を知る必要があります。

患者様とコミュニケーションを取り、不安が少しでも出せるよう声掛けをしたりスムーズに手術に入れるよう看護する事が大切です。

手術中に意識があったりする場合は会話をしたりします。
手術の音ってすごく響くし患者様にとっては何してるの?って不安になるのでやわらげられるようケアしていきます。

手術室のセッティング

手術室をセッティングし必要な装置の配置準備をします。

器械や装置の使い方、対処方法などトラブルが起きた場合も想定しておく事が必要です。

器械出し看護師との連携

器械出し看護師との連携は、手術を円滑に進める為に重要です!

外回り看護師も「手術がどれくらい進んでいるか」「次は何が必要になるか」分かっていないとスムーズに進まないです。

コメディカルとの連携

各コメディカルの方達とも連携が必要になります。
麻酔科の医師、MEさん、検査技師、放射線技師などなど、たくさんの方と手術に入ります。

手術は外回り看護師、器械出し看護師だけではできるものではありません。

医師はもちろん、各コメディカルの方々とひとつのチームになる必要があります。

ひよっこナース
ひよっこナース
それを潤滑に回すのも外回り看護師の醍醐味ではないでしょうか🤗

オペ室看護師の良い点・大変な点

ひよっこナース
ひよっこナース
オペ室看護師の良い点と大変な点を解説します

オペ室看護師の良い点

やりがいが得られる

オペ室看護師の最も良い点はやりがいです!

手術にも科によって様々な手術があります。
清潔度や技量によって入れる科があったりします。
難しい手術に入れるようになる事も目標のひとつでしたね!

難しい手術に入れるようになり医師から「今日はすごくやりやすかった」と言われた時は「やったーっ!」と心の中で叫んでました🤗

手術室はどうしても治療を行う場所になります。
なので病棟とはまた違い短期的な看護になります。

看護師としてきちんと患者様の病識、術式を理解する事で「どういう思いかな?」とか「麻酔をかける時に一声かけたらわかりやすいかな?」とか、『看護師としてできる看護は何か』を考えていました。

患者様は不安と決意と入り交じっています。

手が震えてる人もいました。
そりゃそうですよね。
自分の身体を手術するんです!私だったら逃げ出したいっておもいますよね。
「そっと手を握るだけ」「タオルを寒くないようにかける」これだけでもできる看護があると思いますよ🤗

手術時間が予想より短いと達成感が得られます。
丁寧にかつ迅速にするとこで患者様の手術侵襲も短時間で済みます。

ICUなどの更なるキャリアステップアップが可能

手術中の全身状態が知れるので、ICUなど重篤な患者様の対応ができるようになります。

器械に詳しくなる

モニター、器械などたくさんの器械をつかうので使い方、トラブルの対処方法を習得できます。

医療ドラマを面白く見れる

医療ドラマって色々ありますね。
手術シーンってウケが良いのか、どんなドラマでもほとんど必ずあります。
オペ室看護師になると、、ドラマの術中で言っている言葉が分かります!

ひよっこナース
ひよっこナース
「えっここでペアン?」とかツッコミもできます🤗

少し他の人より楽しく見れるかもですね(笑)

大変な点

間違えてはいけない強いプレッシャー

毎回緊張します!

いつもの優しい医師も、手術の時は別人になる時もあります。
素が出たりと色々とありますね(笑)

手術内容はもちろん、使う器具の把握をしなければなりません。

間違えた物を渡せばその分手術も遅くなり、医師もイライラします。

ひよっこナース
ひよっこナース
患者様の命に関わる事なのでプレッシャーを感じます

特定の患者様の長期的な看護ができない

オペ室看護師は病棟のように患者様の入院から退院までの関わりではなく、手術前後での関わりに限定される場合がほとんどです。

思うような看護が出来ない!と感じることもあります。

オペ室看護師はオペ以外のとき何をしているの?

よく聞かれます。

オペ室以外の仕事
  • 手術道具の勉強
  • 手術内容の勉強
  • 物品の補充
  • 手術用品の破損はないか
  • 手術件数
  • 手術記録
  • 手術室を作る
  • 器械の滅菌

などなど準備しておくことがたくさんあります。

手術ないから暇でしょなんて思わないでくださいね(笑)

オペ室看護師の向き・不向き

オペ室看護師にも向き不向きがあります。

オペ室に向いている看護師は『短期的集中力のある人』です。

手術は数時間から数十時間の関わりです!
その間にいかに何が必要かを考えるので病棟よりは短期的です。
なので短期集中力がある人が向いています。

逆にオペ室に向いていない看護師は『だらしのない人』です。

少しのミスで患者様の命取りになります。

出血量、INOUT量などきちんと正確に見ることが必要です。

オペ室看護師のやりがい

オペ室看護師はとてもやりがいのある仕事です。

手術って色々あって、それに対する器械もたくさんあります。
一つ一つ覚えて身に付けていくと、『医師のやりたい事』『必要なもの』が見えてきます。

すると、「何も言わなくても準備してます」と先読みして行動できるときがあります。
先読みして行動できたときは「ひとつになってるなぁー」と感じます。
医師も信頼してくれるようになりますよ!

もちろんそこに至るまでには大変な事もたくさんあります。

でも手術というひとつのチームの一員として、患者様に関われる事は自分も看護師として成長できます。

「自分が手術する時に入ってほしいと思えるようになることが大切だよ!」と先輩にいわれて「そうなれるよう頑張ろう!」と思っていました。

 

病棟や外来で患者様を見たりしたとき、元気になられているのを見ると嬉しいですよ!

ひよっこナース
ひよっこナース
でもオペ室の看護師は、帽子、マスク着用なので、病棟で会っても気づかれないんですけどね(笑)

オペ室看護師やってみよう!

オペ室看護師って「嫌だなぁ」とか「テキパキしてて怖い」とか「責任が!!!」と感じるかもしれません。

けれど病棟看護師も責任は同じですし、一度経験できると看護師として成長できましたし、とてもいい経験になります。

オペ室看護師になるチャンスがあったら、是非検討してみてください!

ひよっこナース
ひよっこナース
このブログをみて少しでもオペ室看護師に良い印象を持ってもらえたら嬉しいです